お国が変われば (ベルギー編)

ベルギーに引っ越してきて半年が経ち、色々慣れてきたと同時にびっくりする事も多々。お隣のフランスとも全然違うので新しい発見があるたび(ある意味?)感動してます。

1)人口少ないのに政治が超!複雑

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ベルギーの人口は1135万人。日本の10分の1以下です。東京都の人口が930万人くらいなのでそれよりちょっと大きいくらい。

地図で見るとまず北はオランダ語、南はフランス語が公用語です。(ドイツ語が公用語の場所もあります。)政治の政党と行ったら日本でも先進国は大体2大政党みたいな(もしくは3大政党)があるだけですけどベルギーはその各地域に2大政党があって、その上合併派!(ベルギーを1国としてまとめたい)と分立派!(フランダースの独立・フランス側の独立を掲げている政党)があるのでごっちゃごちゃ。選挙も各地域であるので計6回くらい投票に行かなければならないんだとか。生粋のベルギー人もあまりうまく説明できないくらい複雑だそうです。

元々は第二次世界大戦前までは南のフランス語圏が農業・商業などで豊かだったのが近年は北のフランダース側がサービス業などで発展。年配の方はフランス語がお金持ちの言葉、ということでフランス語を話すことが賞賛されていましたが近年はオランダ語の方が就職に役立つ?ということに。(ベルギー語は正確にはフレミッシュと読んでいて、”オランダ語”っていうとたまにキレられます。東京弁と関西弁くらいの違いしかないくせに。)

2)英語しゃべれる率がマジ高い。

私たちはヘント(Ghent)というフランダース側に住んでいますがみんな英語が超上手。英語がダメな人は大体フランス語が喋れます。これは他のヨーロッパの国に比べても断然高いです。ドイツも英語が上手ってイメージありましたがベルギーほどではありません。スーパー行っても、パン屋さんもみんな英語で親切に対応してくれます。ちょっと年上の方は英語よりフランス語が上手な人が多いです。

3)みんなDIY上手

DIYというかサバイバル力の高さに拍手。小さい時の習い事がボーイスカウト、ガールスカウト、という人が多くてみんなもの直したり、何かを作る生活力が高いです。引っ越してきてびっくりしたのがアパートが全部:裸電球。ワイヤーががっつりでた状態でした。

自分で好きなライトを買ってきて、配線のやり方をYouTubeで調べて頑張りましたよ。(左が買ってきたライトを設置している様子。

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最近家を買った、という友達のお家は、ガラージだった場所をぶち壊して部屋を作っていました。ほぼ自分たちで全部やったらしいです。リフォームとかまでできてしまう生活力!あっぱれベルギー人です。

4)教育が民主主義的。

幼稚園は2歳半から始まってもうすでに小学校みたいな長さです。(8時15分から3時25分)

水曜日は半日なので12時に終わりますが学童もあって共働きの両親であれば6時まで預かってくれます。中学校からは寄宿学校に行く子も多いそうです。

うちの子はフランダースの学校に通い始めてまだ半年ですけど、これを教える、というよりは子供の興味からみんなの勉強に繋げるという概念があるみたいです。例えば、クラスのEちゃんが週末に動物園に行きました!という話をしたら今週のテーマは動物、という感じで教える科目が決まるそうです。うちの子が火曜幼稚園は年中がなくて年少(2歳半から4歳)と年長(4歳から6歳)に分かれているだけで給食と休み時間は全員がばらけて一緒に食べるそうです。そうすると自然に年長の子が年少さんの面倒をみたり、年関係なく一緒に遊ぶ環境を作ってあげているそうです。

もう一点日本と違うな、と思うのはアジアの幼稚園ってみんなでこの遊びをしましょう!っていう時間が多いですけどベルギーもフランスもそうでしたが教室にある好きなおもちゃを使って好きに遊んでいいよ、って時間が多い気がします。このくくりで遊んでください、っていうよりはこの敷地内のなに使っても、誰と遊んでもいいから勝手にしてください、みたいな感じです。

5)「幸福先進国」なのかわかりませんがとりあえずベルギー人は幸せそうです。

ジョギングしてる人の6割くらいは笑顔です。笑

走ってて何がそんなに楽しいんだろうって思うくらい。チャリに乗ってる人もなんとなく生き生きしてる人が多いです。

なんでこの国はこんなにハッピーな人が多いのかちょっと考えてみました。

A)

期待値が少ない、期待をすることをしない。

教育方針もそうですけど、やりたかったらやる、やりたくないなら強制しないのでやらなきゃならないこともないし、やることも期待されないのでそのぶんみんなハッピーなのかな、って思います。

私の経験ですが例えば旦那が家事を全然手伝ってくれないって悩んでいた時期があったんですが、旦那は家事をしないもの!と割り切っているとたまに洗い物やってくれたら期待してなかったからサプライズ並みに嬉しいんです。そんな毎日を送っているのかなベルギー人。

B)

他人と比べない。

期待しない・と並んで子供たちがのびのび育ってるな〜と思う点は他人と比べないところ。

土曜日の午前中にバレエ教室に通い始めたんですが、香港でもやっていたし前日からめちゃめちゃ楽しみにしてたんで大丈夫かな、と思ってましたがいざ着いてみると全く参加しない。それどころか大泣きでママにべったり。

こういう時って私は「xxちゃんはできるのに」とか「他の子はちゃんとやってるよ?」っていう言い方しちゃうんですが、もう一人、レッスンに参加しない子のお母さんが「やりたくないってのも一つの選択肢」という構えだったんです。

まず子供が興味がなければ無理にやらせない。

先生もそんな感じで。

お母さんと一緒だったらやる?と聞いてそうだったらお母さんも参加して一緒にやってみる。

それでもやりたくなければ全然おっけー。うちの子は参加することなく最後まで端っこで見学してました。

C)

”幸福”の研究をしているRobert Waldingerという人がTEDTALKで言っていたのを要約すると、75年かけて700人以上の人の幸福、を研究した結果、人との良い繋がり、関係が持てている(家族・友人)が幸せ、そして健康状態が良かったとの事。
(The clearest message that we get from this 75-year study is this: Good relationships keep us happier and healthier. )
この教育方針と幸福論を比べてみると:
好きなことをやらせて、そこから友人関係や生徒・先生のを作り出す、という方針は、人との良い繋がり、関係をもつ練習になっているのかな、と。

そして良い人間関係=幸福をもたらす。

やらされる、っていうのはやりたくないときは大変、嫌だけれども、自分以外の人が責任を持っている、という点楽です。
「何でも好きなことをしていいよ」と言っても毎日一人で遊んでて楽しいわけではないので、そのうち「私のこの遊びを一緒にしてくれる人を」探したり、他の誰かの遊びに自発的に参加するのが「いい友人関係」の始まりなんだろうな、と思います。自分から発信した話題、遊びがつまらなければ次はもっとみんなが興味を持てるものを!と責任を感じるはずだし、食いつきがよければ「もっと私が興味あるものをクラスのみんなに見せたい!」という気持ちになります。それを幼稚園からやらせるのはいい練習になっているのかな?

6)危機感があまりない

いい言い方をすればリラックスしてるのか?悪い言い方をすればぼーっとしてる。

なんか幸せボケ?みたいな感じ。笑

特に香港のお金儲けに貪欲なガツガツなビジネスから来たのでそのショックが大きかったんですが不動産屋さんもお金振り込んで「確認して下さい」ってメールして1ヶ月たっても2ヶ月たっても返事が来なかったんで電話したら「お金が届いてません」と。

銀行から払込証明出したら「あ、届いてました」みたいな。

何回もメールで払込は以上ですか?って聞いて、そうです!って返事をメールでも電話でもらったのにその翌週にもう2万円の請求書が来たり。(これはアパートの状態をチェックする業者代・払ったはずが「それは退出の時の代金で入室の際にも必要だからと。)こういうところが本当脳みそ働いてんの?って思ったりします。

ビザの手続きもそんな感じ。(事前にこの書類はいりますか?ってわざわざ確認していらないって言ったのに、3週間後にやっぱりいる、みたいな)

フランスもこんな感じなので慣れています、しかも人のせいにしてくるのでその点ベルギーの方がやりやすいです。

7)無言でも大丈夫

フランス人はなんだかんだ結構おしゃべりな人が多いんですが、ベルギーのフランダースの方はそうでもない印象を受けます。会話が止まってし〜〜ん。ってなるのが全然大丈夫なんです。気まづいから話さなきゃっていうあせる感じもなく。

大学院の時に、「ベルギー人のグループの子達ってあまり話さないよね。なんか一緒にいても話すことないっていうか・・」ってイギリス人の子と話していたんですがベルギーに来て納得。みんなそんな感じでしたわ。笑

8)ゴミ袋がすごい高い

私たちの住んでいるヘント限定なのかわかりませんが30リットルゴミ袋が10枚で1000円、60リットルは10枚で2000円くらいします。意味がわからないくらいゴミ袋が高いんです。回収も週に1回なので自然とゴミの量も減りました。(減らさないと臭い。)

 

まとめ

今のところゴミ以外には不便もなく、人も優しいので心地よく暮らしています。基本みなさん働き者でいい人ばかりです。ご飯も美味しいし!(オランダに行くとあまり美味しくないらしい)フランスや香港に比べるとカルチャーショックは少なかったかな。

お国が変われば (ベルギー編)」への2件のフィードバック

  1. おもしろーい!
    渡米以来アメリカと日本の往復しかしないのでヨーロッパ、とくにベルギーという一度も行ったことない小さい国のお話は本当に興味深いです。
    すれ違う人がみんな笑顔っていいですねぇ。笑顔は伝染するし、小さいことだけどそこから国全体がほんとに幸せな気分になりそう。
    政治が複雑なのは大変だけど、アメリカみたいにリベラルと保守真っ二つとかにならなくていいのかも…??
    幼稚園のゆったりした感じもいいですね。
    全体に楽しく暮らせているのが何よりです!

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  2. Sarahさん
    ヨーロッパ遠いですもんね笑 ベルギーはこれと言って観光する国でもないのでくる人は少ないけど案外住みやすいですよ。全然ガツガツしてないから(アメリカと比べたら?)みんな心地よく仕事も遊びもする感じですかね?幼稚園も時間が長いから常に何かさせるよりは同じ年代の子達が一緒に遊んでいる感じ。全体的にバランスが取れたいいところですよ!

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